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見た目が大事 uniform 【RD】 


2008.09.28
Sun
07:53

  SSなど

お約束(?)の白衣ネタです。
50年以上前の若波留&久島に挑んでみました。
が、やまもおちもいみもない…どころかコレ、らぶらぶでもほのぼのでもないような orz


どうも私が書くと、久島の変人度がアップするみたいです。
なぜだろう、こんなに好きなのに…!
そしてどうしてか、ハルさんがいじられキャラと化しています。
おかしい、もっとしっかり(ていうかちゃっかり?)してるイメージなのに!

そんな数々の予想外な事態に見舞われながらも、自分なりの萌えに従い書いてみました。
研究室の雰囲気とかね、和気あいあいとしてたらいいと思うんだ…
(でも「直感少女」13回では、さん付けで呼ばれてたねハルさん。しまった;;)

もともとは「直感少女」11回の>形から入る久島、
っていうネタから思いついた話だったんですが
とりあえず、「白衣」「白衣」といっぱい書けて面白かったです☆
次に書けそうな機会が来たら、今度はもっと白衣の良さについて追求したいと思います!
どんな抱負なんだ…


というわけで、なんてことのない話でもOKな方は>

りあるどら~いぶ↓



研究室前の廊下で久島が誰かと話し込んでいる。
別に珍しいことじゃない、それどころか見慣れた光景だ。

何気なくやり過ごそうとしたところで視界の端をかすめた違和感が気になり、
波留はふと立ち止まった。
会話の内容までは聞き取れないが、どうやら互いに意見の相違があるらしく
度々逆接をはさむ声が耳に飛び込む。

これだって、おなじみのはずだった。
天才肌の主任は、あれでなかなか熱血漢でもあるから。

しかし今、彼が議論を交わす相手は研究仲間でも別部署のリーダーでも、
ましてやお偉いさんでもなかったのだ。

(なんでまた、総務のコと揉めてるんだ……?)

本格的に興味をそそられて近付くと、気配を察したか顔を上げた久島が波留を認め
口元に笑みを閃かせる。

「噂をすればだな、いいタイミングだ。
 ハル、ちょっと来い」

言葉だけを取ればぶっきらぼうだが逆らえない響きをもつ声に導かれるまま、
波留は二人の横に立った。

いつものように白衣を羽織る研究者然とした久島と、ブラウスにスカートという
ごく真っ当なオフィススタイルの女性が向かい合っている。
一体この二人の間で、何をそんなに揉めることがあるのだろう?
──そもそも、接点さえ思い浮かばないんだが。

状況がまったく読めず首をひねっている波留の目の前に、
袋に包まれた白いものが突き出された。

「? どうしたんだよ、薮から棒に」
「いいから、ちょっとそれを着てみろ」

謎だらけな久島の指示にとりあえず従い、包みを開く。

「なんだ、白衣か。……で、これを俺に着ろって?」

と、なぜか久島ばかりか総務の彼女にまで力強く頷かれてしまい、
波留は観念して白衣を広げ袖を通してみる。
見物人の視線が妙に刺さって、どうにも落ち着かない。

「やっぱりガラじゃないな。それに、なんか肩がこるんだよなあ」
「そんなことありませんよ! いえ、あの……よく似合ってると思います」
「──いや、」

観察する表情でこちらを見つめていた久島が、おもむろに口を挟んだ。
腕を伸ばし、なんとなく動かしていた波留の肩をつかんでくる。

「精神由来とばかり決めつけるのは、早呑み込みかもしれんぞ。
 腕回りがきついせいで、しっくりこないんじゃないのか」
「ああ……そう言われてみれば、」

納得して、両腕を意識的に振り回してみる。
たしかに肩口から二の腕にかけて、引きつるような感覚があった。

「久島の言うとおりだな。俺、普段から服のサイズも大きめなんだよ。
 これでも身体が資本のダイバーだしね」
「──そういうわけなので、手間をかけて済まないが
 やはりワンサイズ上のものを用意してほしい」
「あ、はい。わかりました」

試着した白衣を受け取り、そそくさと立ち去る彼女の背を見送った。



「で? どういうことだったのか、説明くらいはしてくれるんだろう」

振り向いて訳の解らないまま巻き込まれた恨みを込め睨みつけてやると、
久島は悪びれたふうもなく返してくる。

「べつに。申請した白衣のサイズが違っていたから指摘したら、
 これでいいはずだとか言い張られてたところに都合よくお前が現われたんだ。
 まさに百聞は一見に如かず、だったな」
「おい、俺は着ないって言ったじゃないか。なんで勝手に頼んでるんだ!?」
「科学者が白衣なんて前時代の遺物で、形式以外の何物でもない──だったか?」
「……そうだよ。おまけに俺はただのダイバーだ、それが白衣だなんてお笑い草だろう」

片手を振って言い捨て、研究室のドアを開ける。
波留としてはこれで白衣の件はチャラにするつもりだったのだが、
後に続いた友人のほうは違ったらしい。

「波留。それでも、お前が研究者なことには違いがないはずだ」

しずかな口調で食い下がってくる。
そう広くない室内に先客は見当たらず、波留にとって運の悪いことに
素の会話を続ける環境が整っていた。

仕方なく手近な椅子を引寄せて座り、腹をくくる。

「ああ、そうだな。でもそれは、お前みたいに解ってくれる人が
 承知していれば充分なんだよ、俺は」
「あいにくだが、お前がよくても私は困るんだ。
 部下が正当な評価を受けられないままいるのを、見過ごすことなどできない」
「──白衣着て科学者でござい、とでもやれって?」
「そうだ」

肩をすくめた波留の軽口を、すぐ傍に立った久島はきっぱりと真正面から受け止めた。
傾いた陽射しに照らされ、色素の薄い顔立ちが陰影を濃くしますます人形めいて見える。

「お前の言うとおり、たかが白衣だ。だが、人間なんて見た目にたやすく騙される。
 こんな布一枚でわからず屋の口を噤ませられるなら形式結構、そうは思えないか?」

作り物のように整った容貌の男が白衣の襟元をつまみ言いつのる内容は、
しかしどう考えても過激としか表しようがなかった。
その落差に波留は言い負かされそうな悔しさも忘れ、つい笑みをこぼす。

「……お前が、実は根性曲がってるのも知ってたつもりだけど驚いたな」
「人が真面目に語ってるのを茶化さないでもらおうか。
 とにかく、明日からダイブの時以外は白衣で勤務すること。これは上司命令だ」
「権限の使いどころを間違ってないか、久島……」

苦し紛れに呻いてみせたものの、旗色の悪さは明らかだった。
情理を尽くした説得に心が動かされたところへ、駄目押しで命令が下ったのだから。
その命令にしても、決して強圧的なものではなく不本意ながら従わざるを得なかったという
言い訳の余地を波留に残すための、久島なりの配慮であるはずだ。

(これは、完敗かな──)

椅子の背もたれに顎を乗せた行儀の悪い姿勢のまま、
波留はとうとう友人であり上司でもある男のお節介を受け入れると決めた。



──翌日。
支給された白衣を纏って電理研を歩く波留に好奇の視線が向けられもしたが、
研究室の仲間は大げさに揶揄うことで照れくささを相殺してくれた。

「主任に雷落とされたくらいで引っ込めるなんて、お前のポリシーも大したことないな」
「いやでも、本気で怒った主任はかなり恐いぞ?」
「しっかし、服はともかくその髪じゃ白衣の効果も薄そうだよなー」
「どう贔屓目に見ても、不良研究員って感じ」
「それか、アウトロー科学者みたいな。お前この機会に、イメチェンとかやっちゃえば?」
「おいおい。いくらなんでも、髪切ってネクタイ締めてるハルなんて想像できないって」
「まあ、それもそうだなー」

と、今まで波留を取り囲む輪からは距離を置き窓辺に立っていた久島が、小さく吹きだした。

「たしかに。それは私にも、想像力の限界を超えているようだ」

間の取り方といい芝居がかった口ぶりといい何もかもが絶妙で、居合わせた全員が大笑いする。
それでなんとなく場が収まり、波留を包囲していた白衣の面々はそれぞれの持ち場に戻っていく。

ようやく解放された波留は備え付けのポットに向かい、カップを2つ用意した。
温度と蒸らし時間に注意した湯気のたつ紅茶を、主任のデスクへ差し入れる。
目を細めながら受けた久島が、白衣の袖を引っ張り尋ねてきた。

「今度のはきつくないか?」
「おかげさまで、肩もこらなそうだし留めようと思えばボタンも嵌まるな。
 ──ティーバッグで悪いが、どうぞ」
「それがお前が淹れると、ティーバッグとは思えない風味だから悔しいんだ。
 本気で悪いと思ってるなら、今度指南しろ」

興味のある分野に関してはとことん貪欲な性質もあらわに、拗ねた声を出す。
なんだか無性に可笑しくなって肩を震わせる波留を見上げ、久島は人の悪い笑みを浮かべた。

「いいことを教えてやろうか」
「は?」
「大学に入ったばかりの頃から、私は院の研究所に出入りしてたんだ。
 べつに許可を取ってたわけじゃないんだが、咎められたことはなかった。
 ……どうしてだか、解るか?」
「見当もつかない」

波留は唐突な謎かけに面食らい、紅茶の芳香に逃げた。
一体、久島はどんな秘密を明かしてくれるというのか。

たっぷり時間を置いてから、久島が口を開いた。

「白衣を着て、堂々と侵入したんだよ。これはいわば科学者にとっての制服だからな、
 白衣イコール研究員という図式が世間に成り立っているのを利用したというわけだ」
「──おい、まさか……実話じゃないよな?」
「まあ、つまり見た目は大事だということさ」
「なるほどね……」

白衣のポケットに突っ込んでいた片手で頭を掻き、波留はしみじみと唸った。
とんでもない暴露話の真偽は定かでないが、やはり久島には勝てないと思う。


  

thread: RD 潜脳調査室 / genre: アニメ・コミック

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